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アリ プーナシュバンド イスファハニ / Pureosity メンバー

 

私達は、環境破壊の進んだ世界を子供達に受け継がせる事はできません。

 

気候変動に対する取り組みを求める声が世界規模で高まっている中、国際社会においてその取り組みは躊躇されてているのが実情です。この実情は、世界が直面しているこの課題がいかに複雑であるかという事だけでなく、人が長年に渡って作り上げてきた「短期的な利権を優先にし、未来の世代への遺産が壊れていくのは放っておく」という行動パターンを変える事がいかに難しいかという事を物語っています。

Pureosityは、クリーンテクノロジーの開発を通して、国際社会が地球環境の持続という課題に向かっていく手助けになる事を目指しています。

その為に、私達は科学者としてではなく、国際社会の一員として課題に取り組んでいくべきだと考えています。単にテクノロジーを開発するのではなく、それを通して私達自身が、科学が人類にもたらすものの在り方を見つめ直していくべきだと考えているのです。

私達は、アカデミックな世界に留まらずより広く、より多くの人達とコミュニケーションを取りたいと願っています。何故なら、人間が作り出した問題を解決する上で人間的要素を取り払って考える事は意味を成さないと考えるからです。より多面的かつ包括的なアプローチは、成功の可能性を最大限に高めます。課題を持ち寄り、それを共有することによって、皆で共通の目標を達成する事が出来るのです。

 

 

今回のグローバルボイスはPureosityメンバー、アリ プーナアシュバン イスファハーニ博士です。

 

Pureosityには地球上の様々な地域から来たメンバーがいます。私達はグローバルボイスのページを作っていく上で、グループ内でもメンバーに地球環境に関する経験や見解を聞く機会を度々作っています。今回私達はイランから来ているアリ博士に、「自分が開発に携わってみたいと思うテクノロジーを一つあげてください。そして、そのテクノロジーを選んだ理由も聞かせてください。」と尋ねてみました。

アリ博士は組織膜分野の専門家で、母国イランに迫る気候変動による影響を目にしてきた人物でもあります。アリ博士は、地球温暖化による影響の代表的なものとして干ばつと砂漠化を挙げ、中東、アフリカ、アジアの一部の乾燥地域では海水脱塩テクノロジーが水不足問題の解決を助けるものとして期待されているのだと話してくれました。

 
 
 
 
 
 

故郷の町であるイランのイスファハンについて、そしてそこで実際に見た気候へ変動による影響を教えてください。

私はイランのイスファハンという町で生まれ育ちました。イスファハンは古代ペルシャ時代の首都であり、最盛期にはその繁栄ぶりと美しさから「世界の半分」と称された町です。今も尚、最盛期の街並みが多く残されており、ペルシャ・イスラム建築、宮殿、モスク、モスクの光塔、屋根付きの橋といった様々な歴史的建造物が有名です。イスファハンのイマーム広場(ナクシェ・ジャハーンスクエア)は世界で最も大きい広場の一つで、ユネスコの世界遺産に登録されています。イスファハンにはイラン高原で最も大きな川、Zayandeh-rud(ザヤンデルード川)が流れており、その川が何百万という人々の生活を支えています。

今、私の故郷は気候変動と資源の誤まった管理によって深刻な水不足に陥っています。ザヤンデルード川は枯れて水のない状態です。この水不足問題は、急激な工業開発、人口の急増、気候変動の影響似寄る降水量の著しい減少といった様々な要素が絡まり合った非常に複雑な問題です。

現在その問題にはどの様な解決策が取られているのですか?そして、それらの解決策を今後どの様に改善できると考えていますか?

イスファハンの干ばつ現象は20年以上に渡って続いています。私はこの水不足問題は人間が作り出したものであると考えています。イランでは古代からずっと、ダムの建設や、ペルシャ時代に発明されたカナートと呼ばれる地下に作られた灌漑水路を使って水資源を賄ってきました。ですが、人口の増加や気候変動の影響で雨が降らなくなり、これらのやり方では水資源が賄えなくなったのです。

水損の主な要因は農業によるものです。農業に使う灌漑設備の改善や、米やメロンといった水を大量に使う農作物から別のものへの移行が推奨されていくと良いと思います。それから、都市、産業、農業の相互において賢明な水資源の管理を行う事は必要不可欠だと思います。実際の所、イランはカスピ海等の三つの主要な海に水資源のアクセスがあり、私が挙げた海水脱塩技術は、海水から飲料水を製造するテクノロジーなのです。しかし、海水脱塩技術による飲料水の製造には多くのエネルギーを必要とし、そのエネルギーが石炭や石油で生成されたら結局、海水脱塩テクノロジーは気候変動を更に悪化させるテクノロジーだという事になります。私の様な組織膜を基盤とした海水脱塩技術の開発に携わる科学者達は、資源利用の少ないテクノロジーでの海水脱塩技術で海水から飲料水を製造する術を探っているのです。

 

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