iCeMSのシバニア・イーサン准教授のプロジェクト「Collective Osmotic Shock法を用いた新規メンブレンフィルターの実用開発研究 ~省エネおよび低ファウリング(膜汚染)膜の実現を目指して~」が、文部科学省の実施する大学発新産業創出拠点プロジェクト(START)に採択されました。
シバニア准教授は本プロジェクトについて、「大面積COS膜製造プロセス、カートリッジ型COS膜、機械・化学・ファウリング耐性制御技術の開発及び、実使用条件下での性能・耐久性実証を中心に研究開発を行い、市場ニーズの高い低ファウリング膜の製品化を目指します。」としています。
今回採択されたシバニア准教授のプロジェクトでは、「事業プロモーター」の東京大学エッジキャピタル(UTEC)のマネジメントのもと、研究開発と事業育成を一体的に推進することで、耐久性の高い新規メンブレンフィルター膜の製品化が期待されます。
大学発新産業創出拠点プロジェクト(START)とは、大学発ベンチャーの起業前段階から政府と民間が手を組み、急成長する大学発ベンチャーを3年間で創出を目指すことで革新的な技術シーズの事業化や国際展開を積極的に進めることを目的とした事業です。
大学発新産業創出拠点プロジェクトでは原則1~3年以内、支援期間の延長は原則認められませんが、事業領域の特徴や概念実証(POC)取得の必要性等に応じて、最大5年間の支援を認める場合があります。1プロジェクトあたりの補助金平均額は年間約3,000万円で、事業育成するプロジェクトの件数は年間10~20件程度です。
平成24年に開始されて以来、本学からの採択は3件目で、当拠点からの採択ははじめてとなります。