コペルニクとPureosityの禅問答
取材を始める時、その場の緊張を解す為に禅問答の様な事をしてみました。「コペルニクと研究者との距離はどれ位?」「科学イノベーションと聞いて思いつく事は?」コペルニク、共同創設者である中村 俊裕さん・Ewa Wojkowiskaさんの興味深い答えをご覧ください。
国際的なチームでプロジェクトを成功に導くヒント。
中村さんは京都大学で学生時代を過ごした後は、修士課程や国連での勤務から始まり現在まで、国際的な場で活動をされています。現在代表をされているKOPERNIKもオフィスを一見しただけでグローバルなチームで活動されているのが分かります。国際社会で活動をされている経験や、国際色豊かな組織を動かしていく上で大切にしている事はありますか?
大学を出るまで日本で過ごしましたし、国際社会に飛び込んだばかりの頃は言葉の壁や文化の違いで苦労をすることもありました。
特に国連で働いていた時には多くの観点からダイバーシティーの重要さと難しさを学びました。 チームのプロジェクトを成功に導く為に様々なバックグラウンドを持つメンバーと切磋琢磨した経験は自分の中で大きな位置を占めているかもしれません。若い時より経験を積んだ今でも失敗したと思う事は沢山あります。例えば 仕事や休日に対する個人の感覚の違いは今でも感じますし、宗教・文化の違いに対しての対応は失敗したこともあり、より慎重に対処するようにしています。組織を動かしていく上で大切にしている事は、 “パフォーマンスが高い・クオリティーの高いチームワークを作る事“にプライオリティーを置き、文化や意識の違いにはオープンである様にしています。
なるほど。すごく建設的だと感じます。私個人として、自分の国・ルーツを大切にする事と排他的になる事は全く違う事なのに、と感じる機会が多いので、大変参考になるお話です。日本も国際社会への参加が求められている中、そこで必要な社会性や対応力のヒントになると思います。
経済的な観点から考えても日本における国際化の進展は否めない現実だとおもいます。今までのように日・米・欧の市場をターゲットにしているだけでは成長が見込めず、いわゆる途上国や新興国に出ていかなければならない時代になってきています。日本は本当の意味でのグローバル社会への参加が求められている様に思います。
非常にお忙しいスケジュールの中、時間を取っていただき本当に感謝します。ありがとうございました。